Windows7のサポート終了!Windows7以降のパソコンなら少し手を加えるだけで、Windows10が快適に動作(7)では、Windows10とWindows7、WindowsXPを切り替えて利用できる「トリプルブート」事例について紹介しました。この事例では、1台のパソコンで複数のOSが利用できるようになり便利にはなったのですが、Windows7に内蔵されていたHDDをそのまま使用したので、それほど快適にパソコンが利用できるようにはなりませんでした。
今回は、内臓HDDをSSDに換装したら、どの程度パソコンが快適に利用できるのかを検証してみました。検証結果は、すこぶる快適に利用できるようになりました。もうHDDには戻りたくありません。
HDDをSSDに換装するとパソコンの快適さが劇的に向上
「内臓HDDをSSDに換装したら、どの程度パソコンが快適に利用できるのか?」の検証に使用したパソコンは、「デュアルブート」や「トリプルブート」事例でも紹介した、NECのビジネス用のノートパソコンで、VersaPro VL/Cという機種です。
NECのVersaPro VL/Cというパソコンのスペック(性能)は、CPU:Core i3 2310M、MEM:2GB×2、HDD:250GBでという構成です。CPUがCore i3、メモリが4GB搭載されていますので、Windows10を動作させるには問題の無い機種ですが、HDDをSSDに変更したらWindows10がどの程度快適に利用できすのかを検証します。
NECのVersaPro VL/Cというパソコンに当初から内蔵されている外部記憶装置は、Seagete(シーゲート)の250GBのHDDです。今回は、このHDDをSamsung(サムスン)の500GBのSSDに換装してWindows10がどの程度快適に利用できすのかを検証します。
2.5インチのHDDとSSDの縦横の寸法は同じなのですが、厚さはHDDが9.5mm、SSDは7.0mmなので、今回のパソコンで換装するには2.5mm厚のスペーサが必要となります。
まず、外部記憶装置として使用したHDDとSSDの読み書き速度を、CristalDiskMarkというソフトで計測しました。2.5インチハードディスクのシーケンシャルリード・ライトの速度は50~100MB/S程度です。今回換装したSSDの計測結果は約400MB/Sとなり、実に5倍も高速になりました。
次に、HDDをSSDに換装した状態で、CristalMark2004R3というベンチマークソフトでパソコン全体のパフォーマンス(性能)を計測してみました。CristalMark2004R3はWindowsXPの時代から使用してきたベンチマークソフトですが、総合評価指数がHDDでは108431、SSDに換装した結果は141445で、約30%の性能向上がありました。
HDDをSSDに換装した場合の体感速度は、HDDでは「もっさり」していたものが、SSDでは「きびきび」動作するようになり、「もうHDDに戻りたくない。」という印象です。
SSDの価格ですが、数年前まではHDDの2倍くらいしていたので、HDDをSSDに換装するには予算的に躊躇する場合もありました。現在のSSDの価格は、HDDよりわずかに高い程度まで下がってきましたので、SSDの快適さを考えれば、躊躇なく換装することができます。
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