Windows7のサポート終了!Windows7以降のパソコンなら少し手を加えるだけで、Windows10が快適に動作(9)

Windows7のサポート終了!Windows7以降のパソコンなら少し手を加えるだけで、Windows10が快適に動作(8)では、内臓HDDをSSDに換装したら、どの程度パソコンが快適に利用できるのかを検証しました。検証結果は、「すこぶる快適に利用できるようになり、もうHDDには戻りたくありません。」でした。

HDDをSSDに換装したパソコンの搭載メモリは4GBでしたが、このメモリを8GBに増設した場合は、パソコンの快適性がさらに向上するのでしょうか。

今回は、パソコンの搭載メモリを増やして、パソコンの快適性がどの程度向上するのか検証してみました。

パソコンの搭載メモリは、パソコンで処理する作業量に応じて増やしていくと良い

「パソコンの搭載メモリを増設した場合、どの程度パソコンが快適に利用できるのか?」の検証に使用したパソコンは、「デュアルブート」や「トリプルブート」、「内臓HDDをSSDに換装」事例でも紹介した、NECのビジネス用のノートパソコンで、VersaPro VL/Cという機種です。

VersaPro VL/Cという機種は、2つのメモリースロットがありますので、2GBのメモリを2枚さすと4GBのデュアルチャンネル動作が可能です。また、4GBメモリを2枚さすと8GBのデュアルチャンネル動作が可能です。

また、変則ですが、2GBと4GBのメモリをさすと、4GBのデュアルチャンネル動作と2GBのシングルチャンネル動作の6GBメモリとして動作します。

 【メモリのデュアルチャンネル動作】
デュアルチャネルとは、パソコンに同じ規格、同じ容量のメモリを2枚取り付け、2枚のメモリーを交互に読み書きすることで転送速度を向上させる技術のことです。これはすべてのパソコンでいえることではなくて、そのパソコンがデュアルチャンネル動作に対応している必要があります。一般的にデュアルチャネル対応のパソコンでは、4GB×1枚のメモリーより、2GB×2枚のメモリーのほうが、体感できるかどうかは別として、 理論的に転送速度が向上します。近年のパソコンの多くがデュアルチャネル対応になっているのは、このためです。

パソコンの搭載メモリが4GB、6GB、8GBの時、CristalMark2004R3というベンチマークソフトでパソコン全体のパフォーマンス(性能)を計測してみました。CristalMark2004R3はWindowsXPの時代から使用してきたベンチマークソフトです。

搭載メモリ:4GB(2GB×2)の場合(すべてのメモリーがデュアルチャンネル動作)

搭載メモリ:6GB(4GB+2GB)の場合(4GB分がデュアルチャンネル動作)

搭載メモリ:8GB(4GB×2)の場合(すべてのメモリーがデュアルチャンネル動作)


Mark(総合評価指数)が4GBでは142629、6GBでは139648、8GBでは142747で、ベンチマークソフトを動作させるだけの作業では、搭載メモリーの増加に対する性能向上は確認できませんでした。

デュアルチャンネル動作している4GBと8GBのメモリ搭載時のMark(総合評価指数)は、ほとんど同じでした。6GBメモリ搭載時のMark(総合評価指数)がやや低くなっているのは、搭載メモリ6GBのうち4GBのみデュアルチャンネル動作で、残りの2GBはシングルチャンネル動作であるためと思われます。

パソコンの搭載メモリが4GBでも、インターネットの閲覧やメールの送受信など、軽い作業であれば動作が緩慢になることもなく快適に利用できます。パソコンで大きな画像や動画の編集、同時に複数のソフトを起動して作業を行う場合などは8GBに増設する必要があります。

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