Windows7のサポート終了!Windows7以降のパソコンなら少し手を加えるだけで、Windows10が快適に動作(5)

Windows7のサポート終了!Windows7以降のパソコンなら少し手を加えるだけで、Windows10が快適に動作(4)では、Windows10のインストール方法について3つ紹介しました、そのうち、Windows10の「アップグレードインストール」と「クリーンインストール」について、2020年の現在でも、無償で行うことができるか検証してみました。

Windows10の「アップグレードインストール」事例

Windows10の「アップグレードインストール」事例は、NECのVersa Proというビジネス向けのノートパソコンです。結論から言うと、Windows10の無償「アップグレードインストール」は、大丈夫でした。

今回検証したノートパソコンは、NECのVersaPro VX/Gという機種です。CPU:Corei5 3230M、MEM:2GB×2、HDD:340GBで、Windows7Professionalの32bit版がインストールされています。CPUがCorei5、メモリが4GB搭載されていますので、Windows10を動作させるには全く問題の無い機種で、HDDをSSDに変更すればWindows10を快適に利用できます。

Windows10の「アップグレードインストール」は、Windows7が動作しているパソコンの画面から、Windows10をインストールする方法です。MicrosoftのWindows10ダウンロードサイトから、「ツールを今すぐダウンロード」で「このPCを今すぐアップグレードする」を選択し、Windows10をインストールします。ただし、Windows7が動作しているパソコンは、 最新のSP1(サービスパック1)が適用されていることが必要です。

Windows10の「アップグレードインストール」に要する時間は、パソコンの性能とWindows7の使用状況によって変わってきますが、30分から90分程度かかります。

Windows10の【設定】【更新とセキュリティ】【ライセンス認証】とメニューをたどると、「Windows」欄に、「Windowsはデジタルライセンスによってライセンス認証されています」と表示されて、無償で「アップグレード」できたことがわかります。

Windows10の「アップグレードインストール」では、Windows10をインストール後、10日以内でしたらいつでもWindows7に戻すことができます。Windows7に戻すには、Windows10の【設定】【更新とセキュリティ】【回復】の「Windows7に戻す」から「開始する」を実行します。

 【Windows7に戻す】
2015年の無償アップグレード期間中は「30日以内」であれば、Windows7に戻すことができたのが、2020年現在では「10日以内」と短くなったようです。

Windows10の「クリーンインストール」事例

Windows10の「クリーンインストール」事例は、NECのVersa Proというビジネス向けのノートパソコンです。こちらも、結論から言うと、Windows10の無償「クリーンインストール」は、大丈夫でした。

今回検証したノートパソコンは、Windows10の「アップグレードインストール」に使用したのと同一仕様となる、NECのVersaPro VX/Gという機種です。CPU:Corei5 3230M、MEM:2GB×2、HDD:340GBで、Windows7Proffesionalの32bit版がインストールされています。CPUがCorei5、メモリが4GB搭載されていますので、Windows10を動作させるには全く問題の無い機種で、HDDをSSDに変更すればWindows10を快適に利用できます。

Windows10の「インストールメディア」の作成

Windows10の「クリーンインストール」では、まず、MicrosoftのWindows10ダウンロードサイトから、「ツールを今すぐダウンロード」で「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択して、「Windows10のインストールメディア」を作成します。今回は、高速でWindows10がインストールできるように、「USBフラッシュドライブ」でインストールメディアを作成しました。

Microsoftのサイトでは、Windows10の32bit版と64bit版の「両方」を含むインストールメディアを作成することができますが、この場合は「USBメモリ」の容量が8GB以上必要です。Windows10のインストールメディアを作成するのに要する時間は、パソコンの性能とインターネットの速度にもよりますが、30分程度かかります。

Windows10の「クリーンインストール」

Windows10の「クリーンインストール」は、Windows10の「インストールメディア」を使用して、Windows7のパソコンのファイルをすべて削除した後に、新規にWindows10をインストールします。Windows10の「アップグレードインストール」では、32bit版のWindows7からのアップグレードは、32bit版のWindows10になりますが、Windows10の「クリーンインストール」では、32bit版、64bit版のどちらでもインストール可能です。

インストールの手順は、
1.「USBメモリ」から起動できるように、パソコンのBIOS設定を変更して、Windows10の「インストールメディア」を挿入します。
2.「USBメモリ」からインストールプログラムが読み込まれ、「Windows Boot Manager」が表示されますので、Windows10の32bit版と64bit版のどちらをインストールするのかを選択します。
3.「Windows10のライセンス認証」画面では、Windows10の「ライセンス認証」はインストール後に行うので、「プロダクトキーがありません」を選択します。(Windows10の「ライセンス認証」後に、Windows10を再インストールする場合も、「プロダクトキーがありません」を選択してWindows10をインストールすると、自動的に「ライセンス認証」が実施されます。)
3.Windows10のHome版かPro版のどちらをインストールするのかを選択する画面が表示されるので、Windows7HomePremiumの場合はWindows10Homeを選択、Windows7Professionalの場合はWindows10Proを選択します。
4.インストールの種類の選択画面では、既存のシステム環境を引き継いでWindows10をインストールする「アップグレード」か、新規にWindows10をインストールする「カスタム」かの選択画面が表示されるので、新規にWindows10をインストールする「カスタム」を選択します。
6.Windows7などがインストールされているHDDに、Windows10を「クリーンインストール」する場合は、HDDの区画(パーティション)をすべて削除したのち、Windows10をインストールします。

Windows10の「クリーンインストール」に要する時間は、パソコンの性能によって変わりますが、30分から60分程度になります。

Windows10がインストールできたら、Windows10の【設定】【更新とセキュリティ】【ライセンス認証】とメニューをたどると、まだライセンス認証が済んでいないので、「ライセンス認証」欄は「ライセンス認証されていません」と表示されています。

【ライセンス認証】メニューから、「Windowsを今すぐライセンス認証する」の「プロダクトキーの変更」欄に、25桁の「Windows7のプロダクトキー」を入力してます。

しばらく待っていると、【ライセンス認証】メニューの「Windows」欄に、「Windowsはデジタルライセンスによってライセンス認証されています」と表示されて、無償で「アップグレード」できたことがわかります。

 【Windows10の試用期間(ライセンス認証の猶予期間)】
Windows10をインストール後に、「プロダクトキー」を入力して「ライセンス認証」しないと、Windows10のデスクトップに、「ライセンス認証されていません」というメッセージが表示されます。このメッセージが表示されていても30日間はWindows10を試用できます。30日を過ぎると「ライセンス認証されていません」というメッセージは、「ライセンス認証してください」というメッセージに変わりWindows10の機能が制限されます。

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