「超電導リニア中央新幹線」には運転士が乗らないって、知っていますか

MLX01-1

超電導リニアは、変電所など地上からの制御で安全運行できるシステムになっています。超電導リニアの先頭車を見ても運転室の窓が見当たらないのは、運転席が無いためです。

時速500km/hの速度では、仮に運転士が乗車して異常を発見しても、操作が間に合わないのだそうです。乗客の案内をする車掌は、乗車するようです。

超電導リニアの安全対策

運転士が乗車しない超電導リニアでは、万全な安全対策が施されています。

通常運行時は回生ブレーキが使用されますが、非常時に速度を落とすためのブレーキは空力ブレーキ、ディスクブレーキ、接地ブレーキの3種類が用意されています。

通常運行時のブレーキ

通常運行時は、リニアモータを発電機として運動エネルギーを電気エネルギーに変換してブレーキ力を得る回生ブレーキが使用されます。また、回生ブレーキが故障した場合に備え、地上コイルを短絡させて制動力を得る、発電ブレーキも用意されています。

非常用のブレーキ

時速500km/hからの緊急停止や、回生ブレーキや発電ブレーキが不能となった場合でも制動力を確保するために、車両側に3系統の非常用ブレーキ装置が用意されています。

空力ブレーキ

空力ブレーキは、空気断面を大きくすることで空気抵抗を増して停止させるブレーキです。山梨実験線車両のMLX01でも採用されています。

ディスクブレーキ

ディスクブレーキは、補助支持車輪に取り付けられたディスクをパッドで挟んで停止させるブレーキです。自動車等でも用いられている方式で、時速500km/hからの停止にも耐えられるように、ディスクには炭素複合材が使用されています。

接地ブレーキ

接地ブレーキは、走行時に補助支持車輪が故障したり、急激に超電導電磁石の磁界が失われたなどの緊急事態の発生を想定し、車体に取り付けたブレーキシューを軌道の走行面に押し付けて停止させるものです。

その他、超電導磁石の故障、車両火災、地震、悪天候の対応などは、新幹線車両の安全対策を参考に万全の対策がとられるようです。