名古屋市科学館のランドマークとなる「プラネタリウムドーム」には深い意味があった

名古屋市科学館プレート

名古屋市科学館の新館を建設するにあたり、プラネタリウムや大型展示などのほかに、建物にも「こだわり」がみえます。

「プラネタリウムドーム」と「名古屋市科学館プレートの球体」の大きさの秘密

名古屋市科学館のランドマークは、科学館北側の「長島町通」から見える直径40mの巨大なプラネタリウムドームになりますが、実はもう1つ小さなランドマークがあります。名古屋市科学館入口の「名古屋市科学館プレート」をよく見ると何やら球体がはめ込まれていますが、これは一体何でしょう。これは「地球」を現わしているらしいのですが、何か意味があるのかと思いきや、実はプラネタリウムドーム(外形40m)を含む球体が「太陽」を現わし、その109分の1の地球(37cm)が名古屋市科学館のプレートにはめ込まれている球体らしいのです。なんと意味深い、学芸員さんの遊び心を感じることができます。

「プラネタリウムドーム」と「名古屋市科学館プレートの球体」との距離

それでは、プラネタリウムと名古屋市科学館のプレートの球体との距離が、太陽と地球との距離となるのでしょうか。いやいや近すぎますね、これでは太陽の熱で地球が溶けてしまいます。おやおやこんなところに何やら看板がありますね。そう、エントランスホールの南側に「太陽系40mプラン」という解説板を見つけました。「太陽系40mプラン」というのは「名古屋市科学館天文館の直径40m」を太陽の大きさとすると、太陽系の惑星はどこにどんな大きさで回っているかを示した地図なのです。やっぱり太陽と地球の距離は4.3kmで、科学館と熱田神宮の距離くらい離れていることがわかります。

解説板を見ることができない方は、名古屋市科学館の公式サイト(http://ncsm.city.nagoya.jp/astro/40m/)から確認できるようですので、興味のある方はアクセスしてみてください。
さすがですね、名古屋市科学館、納得しました。

「プラネタリウムドーム」にネーミングライツを導入

名古屋市科学館のプラネタリウムはネーミングライツが導入されました。ネーミングライツのパートナー企業としてブラザー工業株式会社が命名権と施設サイン掲出権等を得て、プラナタリウムドームは、「Brother Earth」(ブラザーアース)という愛称になりました。

ブラザー工業株式会社にとってはプラネタリウムが広告塔になりますし、名古屋市にとっては収入となりますが残念ながら直接科学館の収入になるわけではありません。名古屋市の施設としてはほかに日本特殊陶業市民会館(市民会館)、日本碍子ホール(レインボーホール)、パロマ瑞穂スタジアム(瑞穂陸上競技場)などがあります。