名古屋市科学館の新館を建設するにあたり、プラネタリウムや大型展示などのほかに、建物にも「こだわり」がみえます。名古屋市科学館では新館建設にあたり建物自体にも科学的な興味を持ってもらいたいとの気持ちから、一部の機械については内部の構造が見えるようになっています。
制振ダンパー(理工館1階北側)
制振ダンパーは地震などによる建物の揺れを抑えるために、新館内のいたるところに設置されています。「理工館」1階の北側壁面なので気が付いている人は少ないのですが、ここ1か所だけは解説をつけてショーウインドー形式で制振ダンパーを「見せる」展示としています。
エスカレーター(理工館3階)
「理工館」では、地下2階から地上6階までエスカレーターが設置されていますが、3階休憩室に面するエスカレーターのみ本体の側面にガラスパネルが採用され、内部構造が見られる、「見せる」展示となっています。
太陽光発電パネル
「理工館」の南面壁面には太陽光発電パネルが垂直に取り付けられていて、屋外からパネル表面を階段室からパネル裏面の配線が見られる、「見せる」展示となっています。
エレベーター・階段
「理工館」には、シースルーエレベーター2基(17人乗り)があり、エレベーターの機構と屋外が見られる、「見せる」展示となっています。
「理工館」には、1階から7階までシースルー階段が設置されていて、階段の構造と屋外が見られる、「見せる」展示となっています。
壁面緑化(理工館・天文館の壁面)
理工館の建物の中から、壁面緑化用の植物が植えてあるプランターと散水チューブが観察できるような、「見せる」展示となっています。
ロッカー扉に「元素記号」
名古屋市科学館では、ロッカーにも「こだわり」をみせてしまいました。名古屋市科学館の理工館1階の事務室前のロッカーにも元素記号を付けて、「見せる」展示のようにしてしまったのですね。ちなみにロッカーは130個あるそうです。 右の「水素」「ヘリウム」あたりから使われるようですが、好みの元素がある方はお気に入りのロッカーを使うそうです。日本で初めて命名権を得た「ニホニウム」(Nh)もしっかり追加されています。