2019年4月9日(火)午前の「名古屋市科学館の来館日記」です。理工館6階「最先端科学とのであい」、天文館5階「宇宙のすがた」の様子をリポートします。
天気と来館時間
天気は、「晴れ」で、来館時間は9時30分から12時です。
館内の様子
本日のプラネタリウムは、1,2,3,4回目が一般投影、5,6回目は4月からのプログラム入れ替えのため休演となっています。プラネタリウムのテーマは、一般投影は今日まで「太陽系の小天体」で、明日からは「スペース・ツアーズ」になります。
平日の午前中ですので、理工館6階と天文館5階を訪れるお客様一般の方が中心で、たいへん少なかったです。
平日ですので、理工館5階で人気の「極寒ラボ」の整理券配布はすぐに終了しませんが、「極寒ラボ」を体験をしたい方は、入館したらすぐに整理券をゲットしましょう。また、理工館4階の「放電ラボ」も平日ですので、整理券なしで体験できます。
生命館6階からは、理工館6階のプラネタリウムに行けない動線になっているので、生命館のエレベータ内に注意喚起する表示が追加されていて、大変わかりやすくなっています。
館外の様子
名古屋市科学館の「開門前に観覧券を購入する来館者が並ぶ場所」は決められていて、冬場は南門、夏場は北門です。6月12日(火)から夏場対応となっていましたが、11月6日(火)から冬場対応となり、開門時間前に並ぶ場所が南門となっていますので注意してください。
来館者の健康を考えて、冬の寒い時期は北風がさえぎられる南門から並び、夏の暑い時期は熱中症を考慮して比較的涼しい北門から並ぶようになっています。
平日の午前中ですが、開館前の9時頃、南門で開館を待つ方が10人位みえました。
展示品変更情報
理工館6階の「話題の科学」ゾーンの展示は、「南海トラフの掘削に「ちきゅう」が挑む!」と「はやぶさ2のリュウグウ探査」でしたが、生命科学の特別展「人体大解明の旅」にあわせて「質感脳ー質感をとらえる脳の働き」「祝2018ノーベル生理学・医学賞受賞」に更新されています。
「地下に挑む」ゾーンでは、「ボーリングコアステーション」という展示品の中央に、新しいボーリングコアが展示され、華やかになりました。
名古屋市科学館の生命館5階「生命のひみつ」の「バイオギャラリー」ですが、「愛知県の森林で、120年ぶりの、ササの一斉開花」についての展示が更新され、「ホタルの光の最新研究」の展示になっています。
名古屋市科学館の生命館2階「地球のすがた」の「発見処」ゾーンに「カオリン」という展示品が増えています。「カオリン」は、カオリナイトという鉱物を含む粘土で、瀬戸物の原料になります。
名古屋市科学館の天文館5階には、「デジスター」という、デジタル式プラネタリウムの展示品がお目見えしています。
小惑星探査機「はやぶさ2」が「リュウグウ」に接近し、小型探査ロボット「ミネルバⅠ・Ⅱ」と「MASCOT」の投下に成功しましたが、その内容についても、小惑星「イトカワ」の展示品のそばに紹介されています。さらに、天文館5階の入り口近くには、小惑星探査機「はやぶさ2」のこれまでの成果や小惑星「リュウグウ」の詳細についても紹介されています。
また、小牧市の民家に落下して、「小牧隕石」と命名された「こぶし大の隕石」と「隕石が落下した民家の模型」「隕石落下によって破損した屋根の一部(寄贈品)」も展示されているので隕石に興味のある方は是非ご覧ください。
名古屋市科学館の生命館4階「人体のしくみ」は、数年かけて「人体のふしぎ」というテーマで展示更新をしています。
平成29年度の展示更新で、新しい展示品の「内臓パズル」や「骨パズル」、「筋肉を動かしてみよう」などがお目見えしましたが、いよいよ平成30年度の展示更新が終了し、新しい展示品が本日(3月26日)から公開されました。
新しい展示品は、脳や神経系について体験的に学べる「ミクロの文字を書いてみよう」「自分の触覚を試してみよう」「自分の反応速度を調べてみよう」、生命のふしぎや大切さについて考える「受精から出産まで」の4点です。自分自身のからだを使ったり、ヒトのからだについてかんがえることができる展示となっていますのでぜひご覧ください。
屋外展示品のB6型蒸気機関車ですが、修復調査のため大阪の工場に搬入されています。名古屋市の河村市長は、あおなみ線での走行を期待しているようですが、B6蒸気機関車の動輪をモーターで駆動する動態展示も検討されているようです。
理工館地下2階のイベントホールでは、3月16日(土)から6月2日(日)まで、久々の生命科学の特別展「人体大解明の旅」が開催されていますので、生命館4階「人体のふしぎ」の新展示品と併せて必見です。
イベント情報
第46回「化石を語る」文化講演会ー「ムシの考古学」
名古屋市科学館で長く続いている「化石を語る」文化講演会ですが、第46回は「ムシの考古学」と題して、東海シニア自然大学の森勇一博士の講演会が開催されます。主催は東海化石研究会、名古屋市科学館、中日新聞社で、愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会が後援しています。
昆虫の化石は見つかりにくいとされていましたが、地層や遺跡をよく調べてみると次々と昆虫化石が見つかるようになりました。今回の講演会は、昆虫化石研究の第一人者である森勇一先生が、昆虫化石から読み解かれた日本の地質時代から近代までの、環境と歴史について解説してくれます。
第46回「化石を語る」文化講演会ー「ムシの考古学」の開催日時は平成31年4月29日(月・祝)午後1時30分から3時30分で、開催場所は生命館地下2階のサイエンスホールです。この講演会の募集定員は320名で参加費は無料(高校生以上の方は名古屋市科学館の入館料が必要)です。
この講演参加者の特典として、当日参加者全員に「化石標本を配布」となっていますので、化石好きの方は是非ご参加ください。
講演会に参加されたい方は、東海化石研究会「化石を語る文化講演会」あて、「往復はがき」で申し込んで下さい。申し込み締め切りは4月19日(金)必着で、応募者多数の場合は抽選となります。