名古屋市科学館の「屋外展示」と「情報資料室」

屋外展示

名古屋市科学館の屋外展示

名古屋市科学館の屋外に展示されている大型展示品が屋外展示です。寄贈品が6点、出品が2点の計8点あり、科学館の南側の3つのエリアに展示されています。東エリアに「名古屋市の市電1400型ボギー車」「B6型蒸気機関車」、中央エリアに「HーⅡBロケット」「国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」」、西エリアに「フランシス水車」「無人海底探査機ドルフィン3K」「風力発電装置」「ニュートンのリンゴの木」があります。

屋外展示の中央エリア(展示品2点)

中央エリアに展示されている「HーⅡBロケット」は純国産の大型ロケットで、実物と同じ構造の試験機です。本物のロケットの大きさと構造を間近に実感できます。
「国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」」は実物と同じ構造をした構造試験モデルです。
いずれも理工館6階の「宇宙へ挑む」の展示とあわせてみるのがおすすめです。

屋外展示の東エリア(展示品2点)

東エリアには、明治37年にドイツのハノーファー社で製造された「B6型蒸気機関車」が展示されていたのですが、修理して走行可能か調査中で、いまは線路のみ見ることができます。昭和11年から12年にかけて製造された名古屋市の「市電1400型ボギー車」も懐かしいですが、名古屋市交通局の日進工場併設の「レトロでんしゃ館」にも複数の市電(1400,2000,3000型)の展示があるので興味のある方はそちらも見られると良いですよ。

屋外展示の西エリア(展示品4点)

西エリアには、昭和62年から平成14年まで日本近海の海洋調査のため576回潜航した「無人海底探査機ドルフィン3K」があり、旧館から引き続きの展示です。理工館6階の「地下へ挑む」地球深部探査船「ちきゅう」の展示とあわせてみるのがおすすめです。
大正13年に関西電力の大井発電所の運転開始時に使われた「フランシス水車」も旧館から引き続きの展示で、理工館5階の「エネルギー」水力発電の展示とあわせてみると理解が深まります。
揚力式の「風量発電装置」とニュートンが万有引力を発見したとの逸話があるリンゴの木の末裔となる「ニュートンのリンゴの木」の展示もあります。

すべての展示品の解説が、名古屋市科学館の公式サイト(http://ncsm.city.nagoya.jp/)の「科学館を利用する」/「展示ガイド」/「展示フロアマップ」に掲載されています。

名古屋市科学館の情報資料室

展示室ではないのですが「理工館」1階に、展示品で疑問が出た時に調べたり質問したり、自由研究のテーマ探しに困った時などに自分で本やビデオで調べたり、パソコンでインターネットで調べ物をすることができる「情報資料室」があります。

部屋には、インターネット用パソコン5台、ビデオデッキ4台、ビデオソフトやCD-ROMが1,000本、図書7,000冊、雑誌20種、新聞1紙、全国科学館・博物館資料2,800冊が配備されていて、すべての資料を自由に閲覧したり、使ったりできます。
「基本的には来館者の自発的な学習支援の部屋(学習室)」ですが、室長さんは理科の先生経験者、時には学芸員さんもみえていろいろなことを教えてもらえますよ。