人間はどんな動物を絶滅に追い込んでしまったのか?名古屋市科学館の特別展「絶滅動物研究所」は、9月8日(日)で終了しました。

名古屋市科学館で夏休みを中心に開催される今年の特別展は、特別展「絶滅動物研究所」です。これまでに、人間は多くの生き物を絶滅させてきました。この特別展では、アメリカのスミソニアン国立自然史博物館をはじめ、日本全国から人間が絶滅させた動物たちや、絶滅の危機にある動物たちが大集合しています。個性豊かな動物たちを見て、多くの生き物と共に生きる地球の未来を考えてみましょう。

特別展「絶滅動物研究所」の開催期間は2019年7月6日(土)から9月8日(日)で、開催場所は名古屋市科学館・理工館地下2階イベントホールです。

特別展「絶滅動物研究所」(守ろう!地球のたからもの)

特別展「絶滅動物研究所」(守ろう!地球のたからもの)では、「絶滅してしまった動物」として哺乳類と鳥類が取り上げられています。そして、絶滅危惧種の「種の保存」については、名古屋の東山動物園の取り組みが紹介されています。

特別展「絶滅動物研究所」の会場は、「絶滅した動物」「地域と絶滅」「絶滅動物たちの息吹」「種の保全の取り組み」の4つのゾーンで構成されています。

ZONE1 絶滅した動物

ある種が地球上から一匹残らずいなくなることが「絶滅」です。人間のせいで絶滅した世界の動物たちは、どんな生き物だったのでしょうか?どうして絶滅させられたのでしょうか?「ZONE1 絶滅した動物」では、高さ3mの「ケナガマンモス」、飛べない鳥「ドードー」、全長7~8mの「ステラ―カイギュウ」などが貴重な標本とともに紹介されています。

ZONE2 地域と絶滅

「遺伝子」には地域ごとに違いがあるので、たとえ他の地域に残っていたとしても、ある地域から消えてしまえば、実はそれも「絶滅」です。「ZONE2 地域と絶滅」では、絶滅は遠く離れたどこかの出来事ではなく、身近な出来事でもあることが紹介されてます。

日本固有の「トキ」は絶滅してしまいましたが、佐渡にある「佐渡トキ保護センター」では中国から提供された「トキ」の繁殖をさせています。このゾーンでは、この特別展のために製作された「トキ」(2羽)の剥製も展示されていますので、是非ご覧ください。

ZONE3 絶滅動物たちの息吹

「ZONE3 絶滅動物たちの息吹」では、中京テレビの番組企画「絶滅動物復活プロジェクト」でよみがえらせた世界一高い鳥といわれる、高さ3mの「ジャイアントモア」の実物大模型が展示されています。「ジャイアントモア」の背景もきれいなので、写真やビデオの撮影スポットにもなっています。さらに、ここでは世界でわずか2頭となった「キタシロサイ」の貴重な映像も見ることができます。

ZONE4 種の保全の取り組み

人間のせいで多くの生き物が絶滅の危機にあるいま、どうすれば生き物たちを守れるのでしょうか?「ZONE4 種の保全の取り組み」では、東山動物園の機能の一つである「種の保存」を中心に、生きものを守る「保全」への取り組みが紹介されています。

特別展「絶滅動物研究所」開催中、東山動植物園とタイアップした「展示でシル、本物をミル、スタンプラリー」も開催されていますので、特別展会場出口の「記念スタンプ台」にも注目してください。

グッズショップ
特別展会場を出ると、特別展「絶滅動物研究所」関連のグッズの販売コーナーがあり、オリジナルデザインのグッズも多数販売されています。グッズ売場は特別展に入場しなくても入ることができますので、特別展「絶滅動物研究所」関連のグッズを見たい、購入したいという方は、理工館地下2階のイベントホールを覗いてみてください。