名古屋市科学館の屋外展示で変わったものを見つけました。発見場所は、生命館の南側の屋外展示ゾーンです。展示品名は「ニュートンのリンゴの木」です。物理学者ニュートンはリンゴの実が木から落ちるのを見て「万有引力の法則」を発見したという逸話は有名ですね。この展示品は、まさに物理学者ニュートンの逸話にでてくるリンゴの木の末裔が植えられているのです。まだ、小さな木なのでリンゴが実るのかわかりませんが、温かくなるにつれて緑の葉が濃くなってきましたので、何年か後にはリンゴの収穫も期待できそうです。
「ニュートンのリンゴの木」は黙々と各地で科学の振興と啓発をしている
ニュートンの生家にあったあったリンゴの木は、接ぎ木によって各国の科学に関係のある施設に分譲され育てられています。
日本では昭和39年に万有引力発見300年を記念して、英国物理学研究所長サザーランド卿から日本学士院の長柴田雄次博士に枝が送られました。この枝は、東京大学大学院の小石川植物園でウイルスを除く処置をされ昭和56年に植え出されました。
名古屋市科学館に植えられている木は、小石川植物園の「ニュートンのリンゴの木」から平成19年に接ぎ木されたものです。
「ニュートンのリンゴの木」は科学の振興や啓発のために、各地の学校や科学にかかわる施設に穂木(接ぎ木に使う枝)で分譲され、今では日本の各地で育っています。