名古屋市科学館「理工館」の展示テーマは、「不思議のひろば」「技術のひろがり」「科学原理とのふれあい」「物質・エネルギーのせかい」「最先端科学とのであい」

理工館

名古屋市科学館の展示品はギネスにも登録された直径35mのドーム内に設置されたプラネタリウムと放電ラボや極寒ラボなどの大型展示が目を引きますが、一般展示も200点以上もあり大変充実しています。展示は分野ごとに建物が変わり、テーマごとにフロアーが変わります。また展示品は下階から上階に向かって難しいテーマになっていて、大まかに分類すると2階・3階が幼児から小学生向き、4階からが中学生以上の方向きというような区分です。「みて、ふれて、たしかめて」の体験型の展示にこだわっています。

「理工館」は、名古屋市科学館のメインとなる部分で地下2階から7階まであります。地下2階が特別展、企画展などが開催されるイベントホール、2階から6階までが展示室で、各階の展示テーマは2階が「不思議のひろば」、3階「技術のひろがり」、4階「科学原理とのふれあい」、5階「物質・エネルギーのせかい」、6階「最先端科学とのであい」となっています。7階には催事の時に使用する天文台と「星のひろば」があります。3階と7階に休憩室があり、3階の休憩室にはミルク用のお湯を備えた授乳室もあります。
1階のエントランスホールには「LEー7ロケットエンジン」と「建物の環境配慮設備」の展示品があります。

[ 目 次 ]

理工館2階の展示テーマは「不思議のひろば」(展示品32点)

理工館2階の「不思議のひろば」という展示室は、「みる・きく・さわる・うごかす」といった体験を通して、「科学の不思議さや楽しさ」を紹介しています。 展示室には、「ひかりのふしぎ」「うごきとかたちのふしぎ」「おとのふしぎ」「かんかくのふしぎ」「なつかしのてんじ」「あそびのひろば」の6つの展示ゾーンがあります。
「くものステージ」「あめのステージ」「かわのステージ」「うみのステージ」の4つのゾーンは、『水のひろば』という大型展示のゾーンになります。
このフロアは幼児でも楽しめる展示品が多数ありますので、お子さま連れの方におすすめです。

「ひかりのふしぎ」ゾーンの展示品(10点)

  • さんしょくのかげ
  • かげえあそび
  • ひかりのおえかき
  • もじゃもじゃかがみ
  • つかめない?
  • はんたいかがみ
  • あくしゅかがみ
  • へんしんかみ
  • すきとおるかがみ

「うごきとかたちのふしぎ」ゾーンの展示品(7点)

  • ボールコースター
  • うきでるかたち
  • ふりこのすなもよう
  • おどるすなもよう
  • うかぶボール
  • すいつくボール
  • おちにくいかたち

「おとのふしぎ」ゾーンの展示品(3点)

  • ふしぎなおとのもり
  • こだまパイプ
  • パラボラ

「かんかくのふしぎ」ゾーンの展示品(6点)

  • いろいろなさっかく
  • すべすべのて
  • さっかくのへや
  • ふしぎなりったい
  • ふしぎなえんばん
  • きえるからだ

「なつかしのてんじ」ゾーンの展示品(5点)

「あそびのひろば」ゾーンの展示品(1点)

  • ウッディ・プレイランド
すべての展示品の解説が、名古屋市科学館の公式サイト(http://ncsm.city.nagoya.jp/)の「科学館を利用する」/「展示ガイド」/「展示フロアマップ」に掲載されています。

「一押し」・「人気」・「キラリ」の展示品

「一押し」の展示品は「パラボラ」

直接では声が聞こえない距離でも「パラボラ」を使うとよく聞こえるね。君も体感してみよう。

「人気」の展示品は「Go! Go! しょうぼうしゃ」

「しょうぼうしゃ」を運転してきみも火事を消しに行こう。旧館からの展示品ですがなぜか子どもたちの大人気です。

「キラリ」の展示品は「すいつくボール」

下向きに風が吹いているのに「すいつく」のはどうしてかな。

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理工館3階の展示テーマは「技術のひろがり」(展示品20点)

理工館3階の「技術のひろがり」という展示室は、身のまわりにある機械の仕組みや、ものづくりの知恵を科学の視点で紹介しています。 展示室には、「街で働く機械」「機械の素」「部品・製品をつくる」「身近な機械」の4つの展示ゾーンがあり、小学生向きの展示品が多くあります。「創造のひろば」は、ものづくり工房、ものづくり教室、ロボット工房、ロボット教室などが開催される場所です。
このフロアには、大型展示の『竜巻ラボ』もあります。

「街で働く機械」ゾーンの展示品(6点)

「機械の素」ゾーンの展示品(5点)

  • 歯車
  • 滑車
  • てこ
  • ねじ
  • ベルトプーリー

「部品・製品をつくる」ゾーンの展示品(4点)

  • けずる
  • プレス
  • 溶接
  • 鋳物・射出成型

「身近な機械」ゾーンの展示品(5点)

  • ミシン
  • 自動販売機
  • 掃除機
  • 時計
  • くらしの中の電子機器
すべての展示品の解説が、名古屋市科学館の公式サイト(http://ncsm.city.nagoya.jp/)の「科学館を利用する」/「展示ガイド」/「展示フロアマップ」に掲載されています。

「一押し」・「人気」・「キラリ」の展示品

「一押し」の展示品は「モノづくり都市パノラマ」

通常は2か所の操作卓から都市パノラマ内の電車を走らせることができます。1日3、4回実演が行われ、モノづくり都市である名古屋を知ることができます。

「人気」の展示品は「機械式時計のしくみ」

大型の機械式時計で内部の機構がよくわかります。ゼンマイを回して動きを確認してください。

「キラリ」の展示品は「歯車」

いろいろな歯車を手で回して速さや重さを体験してください。歯車の違いでずいぶん違うものですね。

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理工館4階の展示テーマは「科学原理とのふれあい」(展示品31点)

理工館4階の「科学原理とのふれあい」という展示室は、波動、電磁気、運動など自然界の原理や法則について紹介しています。 展示室には、「実験のアトリエ」「数学」「情報科学」の3つの展示ゾーンがあり、中学生以上の方向きの展示が中心になります。
このフロアには、大型展示の『放電ラボ』もあります。

「実験のアトリエ」ゾーンの展示品(22点)

  • 水の波を見る
  • 縦波と横波
  • 電磁波
  • 声の振動を見る
  • 音の波を見る
  • 音のフレネルレンズ
  • ボールの色選び
  • 偏向
  • 屈折
  • 振動する磁界
  • 磁性流体
  • 電磁石
  • トムソンリング
  • 磁界のかたち
  • モーター
  • 落ちにくい円盤
  • モンキーハンティング
  • 加速度と距離
  • 回る水槽
  • モーメント
  • 転がる円盤
  • パラボラの反射

「数学」ゾーンの展示品(5点)

  • 自然を数字で表す
  • 公式と図形
  • 物理現象に見る数学
  • 自然現象に見る数学
  • 直線がつくる曲面

「情報科学」ゾーンの展示品(4点)

  • 情報科学とは
  • 二進法のしくみ
  • 文字のコード化
  • デジタル画像
すべての展示品の解説が、名古屋市科学館の公式サイト(http://ncsm.city.nagoya.jp/)の「科学館を利用する」/「展示ガイド」/「展示フロアマップ」に掲載されています。

「一押し」・「人気」・「キラリ」の展示品

「一押し」の展示品は「音のフレネルレンズ」

音が大きく聞こえる高さを探してください。

「人気」の展示品は「縦波と横波」

縦波と横波の進みかたを観察してください。

「キラリ」の展示品は「落ちにくい円盤」

アルミ板は磁石にくっつかないのにゆっくり落ちるのはなぜだ。

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理工館5階の展示テーマは「物質・エネルギーのせかい」(展示品32点)

理工館5階は「物質・エネルギーのせかい」というテーマの展示室で、暮らしを支える材料、エネルギーや、物質を構成する原子・分子について様々な視点で紹介しています。 展示室には、「材料大集合」「原子・分子」「エネルギー」の3つの展示ゾーンがあり、中学生以上の方向きの展示となっています。
このフロアには、大型展示の『極寒ラボ』があります。

「材料大集合」ゾーンの展示品(18点)

  • 身の回りの材料大図鑑
  • 重さ比べ
  • 自転車の重さ比べ
  • 金属疲労
  • 熱伝導
  • 電気伝導
  • 弾み方
  • 板ばねの力くらべ
  • 形状記憶合金
  • 液晶
  • 超撥水と超親水
  • 香料
  • 熱や光で色変化
  • セラミックスのセンサー
  • 半導体
  • セラミックス
  • 金属
  • 有機材料

「原子・分子」ゾーンの展示品(9点)

  • 微小な世界へ
  • 原子の誕生
  • 元素周期表
  • 炎色反応
  • 蛍光
  • 動き回る分子ーブラウン運動ー
  • さまざまな分子と化学結合
  • 水分子
  • 炭素

「エネルギー」ゾーンの展示品(5点)

  • エネルギーとは
  • 世界のエネルギー事情
  • わたしたちの主なエネルギー
  • エネルギーで成り立っているわたしたちのくらし
  • エネルギーQ&A
すべての展示品の解説が、名古屋市科学館の公式サイト(http://ncsm.city.nagoya.jp/)の「科学館を利用する」/「展示ガイド」/「展示フロアマップ」に掲載されています。

「一押し」・「人気」・「キラリ」の展示品

「一押し」の展示品は「元素周期表」

「すい、へー、りー、べー、ぼくのふね」なんて覚えた方もいるかも。日本で初めて元素の命名権を得たNh(ニホニウム)もしっかり展示されています。

「人気」の展示品は「重さ比べ」

「重さくらべ」は子どもから大人まで人気があります。物質によって大きく異なる比重の違いを、たて、よこ、高さ10㎝の物体で体感してください。君は同じ大きさでも水の19.3倍も重いタングステン(比重19.3)を持ち上げられるかな。ちなみに「金(Gold)」も同じ比重って、知ってましたか。壁面展示の「身のまわりの材料大図鑑」で比重を確認しよう。

「キラリ」の展示品は「超撥水と超親水」

かさなど水をよくはじく超撥水はよく聞くけど、タイルなどに汚れが付きにくい超親水って知っていましたか。

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理工館6階の展示テーマは「最先端科学とのであい」(展示品14点)

理工館6階の展示室は、地球環境を理解するために宇宙と地下に挑む科学のフロンティアを紹介しています。展示室には、「地球を知る」「宇宙へ挑む」「地下へ挑む」「話題の科学」の4つの展示ゾーンがあります。このフロアも中学生以上の方向きの展示が中心です。

「地球を知る」ゾーンの展示品(3点)

  • 新たな世界への挑戦
  • 気候変動を探る
  • 二酸化炭素地中貯留実験

「宇宙へ挑む」ゾーンの展示(4点)

  • 太陽を観測する”太陽望遠鏡”
  • 宇宙へ到達する”H-ⅡBロケット”
  • 宇宙から地球を解き明かす”地球観測衛星のまなざし”
  • 宇宙環境を利用する”「きぼう」日本実験棟”

「地下へ挑む」ゾーンの展示(5点)

「話題の科学」ゾーンの展示(2点)

  • 話題の科学1
  • 話題の科学2
すべての展示品の解説が、名古屋市科学館の公式サイト(http://ncsm.city.nagoya.jp/)の「科学館を利用する」/「展示ガイド」/「展示フロアマップ」に掲載されています。

「一押し」・「人気」・「キラリ」の展示品

「一押し」の展示品は「太陽望遠鏡」

「太陽望遠鏡」は、晴れていれば現在の太陽活動が観察でき、黒点の様子もわかります。太陽と地球の大きさを体感してください。

 「人気」の展示品は「ボーリンゴコアステーション」

「ボーリングコアステーション」はボーリングコアの分析ができます。金鉱脈を含んでいる鹿児島県の菱刈鉱山のボーリングコアを探してみましょう。

「キラリ」の展示品は「地圏」

地球環境といえば、私たちが住んでいる大気や海がある「地球表層環境」のことを指します。50万分の1の地球断面を見ると地球表層の環境がいかにせまいか実感できます。それに対してその上下にある「宇宙」と「地下」という環境はなんと広大なのでしょう。「地球の断面」から私たちの生活圏の薄さを体感してください。

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理工館1階のエントランスホール(展示品2点)

理工館1階のエントランスホールには、「LEー7ロケットエンジン」と「建物の環境配慮設備」の展示品があります。

「LEー7ロケットエンジン」

「LEー7」は、液体水素と液体酸素を燃料とする非常に効率のよい高性能エンジンです。「LE-7」の設計を元にコストダウンと信頼性向上を図ったLE-7AエンジンがH-ⅡAとH-ⅡBロケットの一段目に使用されています。旧生命館のエントランスに展示されていたものが、新理工館のエントランスに移動して展示されています。

「建物の環境配慮設備」

科学館の建物に付属する環境に配慮した装置について、その設置場所や役割を説明しています。太陽光発電装置、風力発電装置などは自然エネルギーを電気エネルギーに変換して館内の電気として使っています。壁面緑化、屋上緑化は直射日光をやわらげ建物の温度上昇を抑えて空調負荷を軽減します。地下には雨水をためる貯水槽があり水道の利用を抑えます。また、クールヒートトンネルは、外部からの空気をいったん地下に通して、夏は温度を下げ、冬は温度を上げてから空調機械に送り込みます。この結果、効率良く空調の温度をコントロールしています。

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