2019年4月25日(木)午前の「名古屋市科学館の来館日記」です。理工館3階「技術のひろがり」、生命館3階「生活のわざ」の様子をリポートします。
天気と来館時間
天気は、「曇り」で、来館時間は9時30分から12時です。
館内の様子
本日のプラネタリウムは、3回目が学習投影、2,4,5回目が一般投影、1,6回目は休演となっています。プラネタリウムのテーマは「スペース・ツアーズ」です。
平日の午前中ですが、小中学生の団体の来館もあり賑やかな時もありましたが、一般のお客様は少なかったです。
平日ですので、理工館5階で人気の「極寒ラボ」の整理券配布はすぐに終了しませんが、「極寒ラボ」を体験をしたい方は、入館したらすぐに整理券をゲットしましょう。また、理工館4階の「放電ラボ」も平日ですので、整理券なしで体験できます。
生命館6階からは、理工館6階のプラネタリウムに行けない動線になっているので、生命館のエレベータ内に注意喚起する表示が追加されていて、大変わかりやすくなっています。
館外の様子
名古屋市科学館の「開門前に観覧券を購入する来館者が並ぶ場所」は決められていて、冬場は南門、夏場は北門です。6月12日(火)から夏場対応となっていましたが、11月6日(火)から冬場対応となり、開門時間前に並ぶ場所が南門となっていますので注意してください。
来館者の健康を考えて、冬の寒い時期は北風がさえぎられる南門から並び、夏の暑い時期は熱中症を考慮して比較的涼しい北門から並ぶようになっています。
平日の午前中ですが、開館前の9時頃、南門で開館を待つ方はみえませんでした。
展示品変更情報
理工館6階の「話題の科学」ゾーンの展示は、「南海トラフの掘削に「ちきゅう」が挑む!」と「はやぶさ2のリュウグウ探査」でしたが、生命科学の特別展「人体大解明の旅」にあわせて「質感脳ー質感をとらえる脳の働き」「祝2018ノーベル生理学・医学賞受賞」に更新されています。
「地下に挑む」ゾーンでは、「ボーリングコアステーション」という展示品の中央に、新しいボーリングコアが展示され、華やかになりました。
名古屋市科学館の生命館5階「生命のひみつ」の「バイオギャラリー」ですが、「愛知県の森林で、120年ぶりの、ササの一斉開花」についての展示が更新され、「ホタルの光の最新研究」の展示になっています。
名古屋市科学館の生命館2階「地球のすがた」の「発見処」ゾーンに「カオリン」という展示品が増えています。「カオリン」は、カオリナイトという鉱物を含む粘土で、瀬戸物の原料になります。
名古屋市科学館の天文館5階には、「デジスター」という、デジタル式プラネタリウムの展示品がお目見えしています。
小惑星探査機「はやぶさ2」が「リュウグウ」に接近し、小型探査ロボット「ミネルバⅠ・Ⅱ」と「MASCOT」の投下に成功しましたが、その内容についても、小惑星「イトカワ」の展示品のそばに紹介されています。さらに、天文館5階の入り口近くには、小惑星探査機「はやぶさ2」のこれまでの成果や小惑星「リュウグウ」の詳細についても紹介されています。
また、小牧市の民家に落下して、「小牧隕石」と命名された「こぶし大の隕石」と「隕石が落下した民家の模型」「隕石落下によって破損した屋根の一部(寄贈品)」も展示されているので隕石に興味のある方は是非ご覧ください。
名古屋市科学館の生命館4階「人体のしくみ」は、数年かけて「人体のふしぎ」というテーマで展示更新をしています。
平成29年度の展示更新で、新しい展示品の「内臓パズル」や「骨パズル」、「筋肉を動かしてみよう」などがお目見えしましたが、いよいよ平成30年度の展示更新が終了し、新しい展示品が本日(3月26日)から公開されました。
新しい展示品は、脳や神経系について体験的に学べる「ミクロの文字を書いてみよう」「自分の触覚を試してみよう」「自分の反応速度を調べてみよう」、生命のふしぎや大切さについて考える「受精から出産まで」の4点です。自分自身のからだを使ったり、ヒトのからだについてかんがえることができる展示となっていますのでぜひご覧ください。
屋外展示品のB6型蒸気機関車ですが、修復調査のため大阪の工場に搬入されています。名古屋市の河村市長は、あおなみ線での走行を期待しているようですが、B6蒸気機関車の動輪をモーターで駆動する動態展示も検討されているようです。
理工館地下2階のイベントホールでは、3月16日(土)から6月2日(日)まで、久々の生命科学の特別展「人体大解明の旅」が開催されていますので、生命館4階「人体のふしぎ」の新展示品と併せて必見です。
イベント情報
国際植物の日 2019.05.18
Fascination of Plants Day「国際植物の日~世界のみんなで植物の大切さを考える日~」は、植物の大切さや植物科学の面白さをより多くの人々とともに見直し共有するための日として、2011年秋に欧州植物科学機構(EPSO,European Plants Science Organisation)により提唱されました。EPSO主導の世界的な活動は隔年で行われていますが、日本では2012年より毎年イベントが開催されています。
2017年は52か国で1019のイベントが開催され、世界的な取り組みとして広がってきています。今年はEPSO主導で世界中で植物に関するイベントが開催される予定です。是非この機会に、植物と私たちの関わり合いに思いを巡らしてみませんか?
今年の「国際植物の日」は2019年5月18日(土)で、全国で「総合イベント」「トークイベント」「施設公開・展示イベント」が開催されます。名古屋市科学館でも「国際植物の日」の記念行事で唯一の「体験イベント」となる、「もっと知ろう、植物の生命力の秘密」が生命館5階の生命ラボで開催されますので是非ご覧ください。
「国際植物の日(Fascination of Plants Day)」の活動をとおして、世界中の人々と一緒に植物の大切さを見直し、様々な分野における植物科学の重要性をあらためて考えてみませんか。
植物科学は、農業、持続可能な食糧生産、園芸、林業、食品はもちろん、紙、繊維、化学物質、エネルギー、医薬品にいたるまで、様々な分野に生かされています。また、植物はすべての生きものにとってよい環境を保つためにも欠かせません。
草花のような小さなものから巨大な木々まで、あるいは鑑賞用の花々から、全動物と人類がこの地球で生き抜くための糧である主要穀物に至るまで、土にまかれた一粒の小さな種から多くの緑の生命が生じます。地球上の植物種は25万種にのぼると見積もられています。全世界で一斉に行われるこの活動にも、欧州と世界の人々が共同体として一つとなった心のなかに、目にはみえなくても絶えず芽吹きつづける種を植え、植物科学が社会や環境全体において、現在も将来にわたっても、重要な意義を持つということを知ってほしいという願いが込められています。
(「国際植物の日(Fascination of Plants Day)」のパンフレットより)