2023年3月24日(金)午前の「名古屋市科学館の来館日記」です。理工館2階「不思議のひろば」、生命館2階「地球のすがた」の様子をリポートします。
天気と来館時間
天気は、「晴れ」で、来館時間は9時30分から12時です。
館内の様子
本日のプラネタリウムは、1、2、3、5回目が一般投影、4回目はファミリーアワー、6回目は休演となっていました。3月のプラネタリウムのテーマは、一般投影が「すたごの星」、ファミリーアワーは「太陽系アドベンチャー」です。プラネタリウムドームの愛称は、2021年4月から「NTPぷらねっと」という名前になっています。
常設展示室は、春休みの初日とあって、家族連れ、小中学生・高校生などでにぎわっていました。
新型コロナウイルス感染防止の観点から、人気の「極寒ラボ」ですが、入場人数を一回につき10名に絞って開催されています。平日は開館時と13:00に、極寒ラボ横で先着順にて整理券を配布しています。
その他の実演・実験については縮小して実施されています。「放電ラボ」は人数を制限して「土・日・祝」も先着順、「サイエンスステージ」は人数を制限して先着順となっていますのでご注意ください。
館外の様子
名古屋市科学館の「開門前に観覧券を購入する来館者が並ぶ場所」は決められていて、冬場は南門、夏場は北門です。現在は冬場対応となっていますので、開門時間前に並ぶ場所は南門となっていますので注意してください。来館者の健康を考えて、冬の寒い時期は北風がさえぎられる南門から並び、夏の暑い時期は熱中症を考慮して比較的涼しい北門から並ぶようになっています。平日の午前中ですが春休み初日とあって、開館前の9時頃に南門で開館を待つ方が20名程みえました。
名古屋市科学館のレストランは、2020年9月13日から閉店していましたが、2021年1月29日に「ミュージアムカフェ」という新しいお店が開店しました。
名古屋市市科学館のミュージアムショップもレストランと同様に閉店していましたが、2021年7月21日から新しいショップがオープンしました。
各フロアーの状況
理工館6階の「話題の科学」ゾーンの展示は、10月下旬から「くり返す電力ひっ迫にせまる!」、12月下旬から「名古屋市科学館でSDGsをかんがえる」になっています。
理工館6階の「地下へ挑む」ゾーンには温度管理された「ネタケース」の中にボーリングコアが展示されていますが、今月から「ベーリング海とインド洋のボーリングコア」に更新されています。
理工館3階「技術のひろがり」ゾーンの「ものづくり広場」に、「2022.7開催ロボカップ世界大会・ジュニア部門」優勝のサッカーロボットが展示されています。
天文館5階「宇宙のすがた」の「宇宙のひろがり」ゾーンでは、昨年打ち上げられた宇宙望遠鏡、「ジェームズウェブ宇宙望遠鏡」の解説が追加されています。
生命館5階「生命のひみつ」の「バイオギャラリー」が「食われるだけじゃない生き物」に変わっています。
生命館4階の「人体のふしぎ」フロアーは数年かけて展示更新が行われていましたが、2021年3月にすべての展示品が完成しました。新しく生まれ変わった生命館4階「人体のふしぎ」フロアーを堪能してください。また、新型コロナウイルスの詳しい解説展示もあり、「新型コロナウイルスの3Dデータを元に基に作成した模型」が目を引きます。今月から、「新型コロナウイルスのスパイクとヒト細胞の結合模型」が追加されました。また、「人体ニュース」という掲示板で、「新型コロナウイルス」を詳しく紹介しています。
生命館3階の「生活のわざ」フロアーにある「ミミズトンネル」などは、新型コロナウイルス感染予防のため「トンネルをでたら手を洗おう」という注意書きをして、展示が再開されています。
また、「環境とくらし」ゾーンにあるツンドラの衣装が、9月中旬に「毛皮のアノラック」から南極観測隊の防寒着」に代わっています。
生命館地下2階の「サイエンスホール」に、2021年3月から「あいち・なごやノーベル賞受賞者記念室」がオープンしています。
理工館地下2階のイベントホールでは、2023年3月18日(土)から 6月11日(日)まで、特別展「スケスケ展 スケると見える仕組みの世界」が開催されています。
ベーリング海とインド洋のボーリングコア
理工館6階の「地下へ挑む」ゾーンには温度管理された「ネタケース」の中にボーリングコアが展示されていますが、今月から「ベーリング海とインド洋のボーリングコア」に更新されました。
このボーリングコアは、日本の地球深部探査船「ちきゅう」がベーリング海とインド洋の海底から掘り出したものです。
地球深部探査船「ちきゅう」が海底から掘り出したボーリングコアは、高知大学内にあるJAMSTEC(海と地球の研究所/国立研究開発法人海洋研究開発機構)の「高知コアセンター」で保管されています。名古屋市科学館で展示されているボーリングコアは、JAMSTECの「高知コアセンター」借用させていただいているもので、本物のボーリングコアです。
ベーリング海を掘削した奥のコアからは、氷山や海水により運ばれた粗粒砕屑物が含まれているのが確認でき、気候変動の研究に活用されています。
インド洋の深海扇状地を掘削した手前のコアからは、縞状の地層が確認でき、ヒマラヤ山脈の形成史の研究に活用されています。