2023年10月11日(水)午前の「名古屋市科学館の来館日記」です。理工館の4階「科学原理とのふれあい」、3階「技術のひろがり」、生命館4階「人体のふしぎ」、3階「生活のわざ」の様子をリポートします。
天気と来館時間
天気は、「晴れ」で、来館時間は9時30分から12時です。
館内の様子
本日のプラネタリウムは、1、3回目が6年生の学習投影、2、4、5回目が一般投影となっていました。10月のプラネタリウムのテーマは、一般投影が「星空とプラネタリウム~発明から100年~」、ファミリーは「太陽系アドベンチャー」です。プラネタリウムドームの愛称は、2021年4月から「NTPぷらねっと」という名前になっています。
常設展示室は、学習投影のためか、小学生を中心に大変にぎわっていました。
新型コロナウイルス感染症も感染症法上の位置付けが5類感染症になり、実演実験のスケージュールも平常時に戻っています。
館外の様子
名古屋市科学館の「開門前に観覧券を購入する来館者が並ぶ場所」は決められていて、冬場は南門、夏場は北門です。5月20日(土)から夏場対応となっていますので、開門時間前に並ぶ場所は北門となっていますので注意してください。来館者の健康を考えて、冬の寒い時期は北風がさえぎられる南門から並び、夏の暑い時期は熱中症を考慮して比較的涼しい北門から並ぶようになっています。夏休み中とあって、開館前の9時頃に北門で開館を待つ方が5名程みえました。
名古屋市科学館のレストランは、2020年9月13日から閉店していましたが、2021年1月29日に「ミュージアムカフェ」という新しいお店が開店しました。
名古屋市市科学館のミュージアムショップもレストランと同様に閉店していましたが、2021年7月21日から新しいショップがオープンしました。
各フロアーの状況
理工館6階の「話題の科学」ゾーンの展示は、9月下旬から「関東大震災100年」になっています。
理工館6階の「地下へ挑む」ゾーンには温度管理された「ネタケース」の中にボーリングコアが展示されていますが、今月から「ベーリング海とインド洋のボーリングコア」に更新されています。
天文館5階「宇宙のすがた」の「宇宙のひろがり」ゾーンでは、昨年打ち上げられた宇宙望遠鏡、「ジェームズウェブ宇宙望遠鏡」の解説が追加されています。今年は、ドイツでプラネタリウムが発明されてから100年ということで、このフロアーで10月22日まで企画展「プラネタリウム100周年」が開催されています。
<プラネタリウム100周年>
生命館5階「生命のひみつ」の「バイオギャラリー」が「食われるだけじゃない生き物」に変わっています。
生命館4階の「人体のふしぎ」フロアーは数年かけて展示更新が行われていましたが、2021年3月にすべての展示品が完成しました。新しく生まれ変わった生命館4階「人体のふしぎ」フロアーを堪能してください。また、新型コロナウイルスの詳しい解説展示もあり、「新型コロナウイルスの3Dデータを元に基に作成した模型」が目を引きます。今月から、「新型コロナウイルスのスパイクとヒト細胞の結合模型」が追加されました。また、「人体ニュース」という掲示板で、「新型コロナウイルス」を詳しく紹介しています。
人気の「内臓パズル」ですが、小さなお子様も触ることができるように、展示台が低くなりました。
<人気の「内臓パズル」>
理工館3階「技術のひろがり」ゾーンの「ものづくり広場」では、今年度の「科学創作コンクール」の作品が展示されています。「2022.7開催ロボカップ世界大会・ジュニア部門」優勝のサッカーロボットも展示されています。また、SDGsに関するコーナーもあります。
<科学創作コンクールの作品展示>
生命館3階の「生活のわざ」フロアーにある「ミミズトンネル」などは、新型コロナウイルス感染予防のため「トンネルをでたら手を洗おう」という注意書きをして、展示が再開されています。
また、「環境とくらし」ゾーンにあるツンドラの衣装が、9月中旬に「毛皮のアノラック」から南極観測隊の防寒着」に代わっています。アクリルパネルの保護版がつきました。
生命館2階の「地球のすがた」フロアーの「地球工房」のコーナーに、「北海道石」の展示がお目見えしました。2023年5月に北海道鹿追町で採取されたオパールに含まれる鉱物が新種として承認され、産地にちなんで「北海道石」と命名されたものです。
生命館地下2階の「サイエンスホール」に、2021年3月から「あいち・なごやノーベル賞受賞者記念室」がオープンしています。
理工館地下2階のイベントホールでは、2023年7月15日(土)から 9月18日(月・祝)まで、特別展「ネコ~にゃんと!クールなハンターたち~」が開催されています。
特別展「化石ハンター」展
名古屋市科学館で、冬休みを中心に開催される特別展は「化石ハンター」です。ロイ・チャプマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年記念として開催されます。
「化石ハンター」とは、探求心に富み抜群の行動力で貴重な化石を発掘・研究する挑戦者のことです。この展覧会の主役は、20世紀前半にゴビ砂漠を探検し、化石発掘を行ったアメリカ自然史博物館のロイ・チャプマン・アンドリュースをはじめとする「化石ハンター」たちです。
この展覧会では、過去100年間に化石ハンターたちが「中央アジア」で発見した数多くの恐竜や大型哺乳類などの標本が、数々の研究成果とともに展示・紹介されます。
ロイ・チャプマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年記念・特別展「化石ハンター」展(ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣)の開催期間は、2023年11月11日(土)から2024年2月18日(日)で、開催場所は名古屋市科学館です。
新しい企画として、閉館後の展示室を懐中電灯照らしながら探索、恐竜や大型哺乳類たちの今にも動き出しそうな迫力を体感する「ナイトミュージアム」なども予定されているのも興味深いですね。