名古屋で20年ぶりに開催されたロボットの祭典、「ロボカップ2017名古屋世界大会」は7月30日(日)に終了しました

ロボカップは、ロボット工学と人工知能(AI)の融合と発展のために、日本の研究者らによって提唱された国際的な自立移動型ロボットの競技大会です。1997年の第1回大会は名古屋で開催されました。

「2050年までに、人型ロボットで、サッカーのワールドカップチャンピオンに勝つ。」という夢に向かって、人工知能(AI)やロボット工学などの研究を推進し、さまざまな分野の基礎技術として波及させることを目的にしています。

競技種目は、「ロボカップサッカー」、「ロボカップレスキュー」、「ロボカップ@ホーム」、「ロボカップジュニア」、「ロボカップインダストリアル」の5種目があります。

今年の、「ロボカップ2017名古屋世界大会」は、7月27日(木)から7月30日(日)の期間、名古屋市港区の金城ふ頭、「ポートメッセなごや」と「武田テバオーシャンアリーナ」を会場として開催されます。入場料は1日券が1,000円、4日間通し券は2,000円ですが、高校生以下は入場料が無料なので、世界の最先端ロボットの活躍を、ぜひ見に行きましょう。

「ロボカップ2017名古屋世界大会」の競技

ロボカップサッカー

ロボカップサッカーは、ロボカップの中心となる競技で、人間と同じように、自分で状況を判断して動く、自立移動ロボットによるサッカー競技です。さまざまなタイプのリーグに分かれています。

ロボットレスキュー

ロボットレスキューは、1995年の阪神・淡路大震災の経験から始まった競技です。大規模災害時を想定して、救助戦略を考えるシミュレーションと、災害現場で救助に役立つ自立ロボットの競技です。

ロボット@ホーム

ロボカップ@ホームは、サッカーで培われた技術を日常生活で活用しようという試みで、キッチンやリビングルームでの利用を想定して、ロボットがどのように役立ち、人間とともに暮らしていけるのか、その技術を競います。2006年ブレーメン大会で初めてエキシビションが行われました。日本では、2008年のジャパンオープン(沼津大会)から公式競技として実施されました。

ロボカップジュニア

ロボカップジュニアは、子どもたちを対象とした、次世代のロボット開発者を育てる競技です。教育とホームエンターテイメント向けのロボットの、教材開発や科学技術教育手法の研究を推進することも、ロボカップジュニアの活動の1つです。ロボカップ・ジュニアに参加する子どもの保護者や学校の教員などを「メンター」と呼びますが、実際のロボット製作やプログラミングへの参加や指示は禁じられていて、あくまで「間接的に」参加することになっています。ロボカップジュニアの競技テーマは、子どもたちの好奇心や探求心を引き出し、挑戦できる、サッカー、レスキュー、ダンスの3つがあります。

ロボカップインダストリアル

工場でのオートメーション化のためのロボット技術を競います。@ワークでは、ロボットハンドによるパーツの取り扱いを競います。

「ロボカップ2017名古屋世界大会」の関連事業

ロボット展示

巨大カブトムシ型ロボットや動作拡大型スーツ「スケルトニクス」などを、間近で見学・体験できます。

子ども向けワークショップ

ロボット工作やプログラミング体験などのワークショップが開催されます。ワークショップは、実費負担があります。

展示会「ロボット技術・産業フェア」

競技会場内でロボット関連技術などに関する展示会が開催されます。

「ロボカップ2017名古屋世界大会」関連の特別展

「ロボカップ2017名古屋世界大会」の関連イベントとして、名古屋市科学館で、特別展「ロボットって何だろう?」が、7月15日(土)から9月3日(日)の期間で開催されています。ロボットに興味のある方は、ぜひご覧ください。ロボットに関する理解が深まりますよ。