名古屋市科学館、夏休みの一大イベントの特別展が、7月15日(土)から9月3日(日)の期間で始まりました。今年の夏の特別展は、20年ぶりに名古屋で開催される「ロボカップ2017」にちなんで、「ロボットって何だろう?」です。
夏の特別展「ロボットって何だろう?」は、ロボットの過去から未来までの進化をわかりやすく伝えています。万人受けする目玉展示は少ないのですが、ロボットで便利になった今の世の中や、私たちとロボットが作り出すこれからの生活を、愉快なキャラクターと一緒に見ていくことができます。
夏の特別展「ロボットって何だろう?」の担当学芸員さんから、特別展の概要を聞き、会場を見学する機会がありましたので紹介します。
名古屋市科学館の特別展「ロボットってなんだろう?」
展示室は、4つのゾーンから構成されています。
ZONE1:ロボットはいつ生まれたの?
ロボットを生み出すパワーはヒトの想像力かもしれません。
鉄腕アトムや鉄人28号、機動戦士ガンダムなどは、ヒトの想像力から生まれました。
ZONE2:ロボットはどうやって動くの?
ロボットはいろいろな知恵と技術の集まりです。どんな技術が隠れているか、探してください。
ロボットの構造を知るために、「ロビー2」という小型のロボットを徹底的に分解し、すべての部品を展示しています。
また、「ロビー2」のパフォーマンスとして、「ロビー2」を5体使った、チョーかわいい「ロビーダンス」を見ることができます。「ロビーダンス」は、1日3回、11時、13時、15時に行われます。特別展は、再入場できませんので、「ロビーダンス」を見たい方は、この時間に合わせて特別展会場へ入場してください。
ZONE3:ロボットの役割ってなんだろう?
ロボットはその姿も形も得意なこともさまざまです。だからおもしろい、そして夢が広がります。
排水管の中を検査する小さなロボットから、産業用の溶接ロボット、そして医療用ロボットにいたるまで、さまざまなロボットを見ることができます。
展示されているロボットの中で最も注目を集めていたのが、「ルービックキューブ」ロボットです。このロボットに、6面の色をバラバラにした「ルービックキューブ」を渡すと、まず6面を観察して人工知能(AI)で手順を解析します。そして、ロボットの手で、人と同じように「ルービックキューブ」を回転させながら、6面の色をそろえます。「ルービックキューブ」を解析した後、6面の色をそろえる時間をカウントする時計がついているのですが、このときは40秒で見事に「ルービックキューブ」6面の色合わせが完成しました。
ZONE4:ロボットはこれからどうなるの?
ロボットと人工知能(AI)がつながるとどんなロボットが生まれるのでしょう。
将棋電王戦で活躍した、実際に人と同じように2本の手があり、将棋の駒を将棋盤に置いたり、外したりできる、デンソーの「ロボット」棋士の展示もありました。
会場には、ロボットに関する質問をまとめた、「ロボットをめぐる50のはてな?」があります。会場内で質問の答えを探してしてみてください。質問の答えが見つからないものもあるようですが、それは皆さんで考えてみてください。ロボットへの興味や理解が深まります。
名古屋市科学館の常設展は再入館ができますが、特別展は再入館できませんのでご注意ください。
特別展のチケットを買わなかった方で急に特別展が見たくなった方は、特別展会場の受付に申し出てもらえれば差額で入場できるようですのでご相談ください。
特別展の関連グッズ販売
特別展は物販と称して特別展関連商品の販売があります。理工館地下2階のイベントホールの特別展会場外で関連グッズの販売をしていますので、常設展のチケットのみの方でも、理工館地下2階に下りれば特別展関連グッズを購入することができます。
この特別展に合わせて6体のオリジナルキャラクターを制作しています。オリジナルキャラクターを使用した、名古屋市科学館初の「絵本」もできたようですので、興味のある方は見てください。