名古屋市科学館で働きたいのですが、どうしたらいいですか

名古屋市科学館

名古屋市科学館で働きたいのですが、どうしたらいいですか。こんな質問をときどき耳にします。名古屋市科学館は、中部地方で最大の総合科学館ですので、大勢の方が働いています。職種についても、専門職から一般の行政職、業務委託の職員など様々な職種があります。どんな働き方をしたいかで、就職活動が変わってきます。職種ごとにまとめてみましたので、名古屋市科学館で働きたい方は参考にしてください。

名古屋市科学館で働く職員の職種

名古屋市科学館は、名古屋市が直接運営する公立の科学館です。名古屋市で管轄する部署は、教育委員会になります。名古屋市科学館で働く職員で、名古屋市採用の職員は、専門職(学芸員)、嘱託員(運営員)、一般の名古屋市職員(行政職・事務・技師)になります。また、名古屋市が業務委託しているものに、警備員、清掃員、展示品メンテナンス員、観覧券販売・受付員、プラネタリウム案内員などがあります。まずは、どんな仕事をしたいのか考えて下さい。それによってアプローチの仕方が変わります。

専門職(学芸員)

専門職(学芸員)は、名古屋市科学館で最も重要な、一般展示品・特別展・企画展の企画や運営に携わります。天文の学芸員は、プラネタリウムの企画や運営に携わります。また、展示室内で実験や実演をする嘱託員(運営員)の指導も行います。館外の活動として、教育機関や企業との連携事業などの企画や運営などにも携わります。名古屋市に科学館は1館のみですので、採用されてから定年退職するまで名古屋市科学館で働き続けることができます。名古屋市の専門職(学芸員)の採用試験を経て採用され、昇給や昇格(主査、係長、主幹、課長など)もあります。

嘱託員(運営員)

嘱託員(運営員)は、名古屋市科学館の館内で実験・実演などを担当する職員です。また館外では教育委員会のトワイライト事業などで市内の小学校などに出向き、出前授業(実験・実演)なども行います。採用されてから退職するまで名古屋市科学館で働くことができます。嘱託員(運営員)は名古屋市教育委員会の採用試験を経て採用され、嘱託員の基準給与が支払われますが、昇給や昇格はありません。

行政職の(事務・技師)

名古屋市科学館の一般事務や学芸に関する事務、施設の保守管理などを行う職員は、名古屋市職員採用試験(行政職の事務・技師)で採用された方です。この方たちは名古屋市の行政職の事務・技師で採用され、たまたま名古屋科学館に配属された方や、名古屋市の他部署から人事異動で見えた方になります。数年、長くても10年以内に他部署へ人事異動があります。一般の名古屋市職員(行政職の事務・技師)として採用されても、名古屋市科学館に配属される確率はかなり低いし、配属されたとしても数年で人事異動となりますので、長く名古屋市科学館で仕事をしたい方には向いていません。

業務委託職員

名古屋市科学館では、警備員、清掃員、展示品メンテナンス員、観覧券販売・受付員、プラネタリウム案内員などを業務委託しています。委託業者は入札で決まります。この委託業者に就職して、名古屋市科学館担当に配属してもらうことで、名古屋市科学館で働くことができます。

名古屋市科学館で長期的に働き続けるには、専門職(学芸員)、嘱託員(運営員)で採用される必要があることがわかります。嘱託員(運営員)は、基準給与が支払われ、昇給や昇格はありませんので、専門職(学芸員)として採用されるのが、最も良い選択肢になります。しかしながら、専門職(学芸員)は定員が少なく、定年退職や自己都合で欠員が出た時以外は採用がありませんので、非常に狭き門となります。名古屋市科学館は規模の大きい総合科学館なので、学芸員の数も多いのですが、それでも十数人です。

名古屋市職員の採用試験

名古屋市科学館で永続的に働きたい方の選択肢は、専門職(学芸員)か嘱託員(運営員)になりますので、この2つの採用試験について紹介します。

名古屋市人事委員会の名古屋市職員採用試験

名古屋市科学館で、専門職(学芸員)を目指す方は、名古屋市人事委員会の名古屋市職員採用試験を受験します。

専門職となりますので、受験者は学芸員資格取得者または取得見込者となります。名古屋市職員採用試験の受験資格は、学歴要件は除かれましたが、過去の学芸員試験の合格者は大学院の修士や博士課程を終えた方がほとんどです。また、年齢要件は、21~30歳までの方となっています。

平成29年度の免許資格職に科学館学芸員(天文)の募集がありましたが、申し込み受け付けは5/14(日)で終了しています。1次試験は教養試験と経験・業績論文、2次試験は論文試験と口述試験となっています。昨年は、化学と生命科学の学芸員の募集があり、2名の方が採用されてます。たまたま2年続けて科学館の学芸員の募集がありましたが、欠員が出ないと募集が行われませんので毎年、5月頃に名古屋市人事委員会の募集要項を確認してください。

平成29年度名古屋市職員採用試験

名古屋市教育委員会の名古屋市科学館嘱託職員採用試験

名古屋市科学館で、嘱託員(運営員)を目指す方は、名古屋市教育委員会委の名古屋市科学館嘱託職員採用試験を受験します。名古屋市科学館嘱託職員採用試験は学歴要件、年齢要件ともに除かれています。職員採用後に実験・実演などを担当するため、採用試験には実技試験も課されています。

平成29年度の名古屋市科学館嘱託職員採用試験は、嘱託員(運営員)に欠員が出た場合に、平成30年1月ごろに募集があります。名古屋市科学館嘱託職員採用試験は一般教養試験と実技試験、口述試験となっています。一般教養試験(択一式)では「名古屋市について」や「名古屋市科学館の展示品」などについても問われる問題もあるので幅広く勉強する必要があります。

平成28年度に嘱託員(展示運営補助員)の募集がありましたが、委嘱期間は1年毎の更新で、3年間働くことができる内容でした。

名古屋市科学館嘱託職員(展示運営補助員)募集要項 (平成28年度の定例募集)

名古屋市科学館嘱託職員(展示運営補助員)募集要項 (平成28年度の追加募集)

一時的な職員

一時的な職員として、「科学館協議会委員の一般公募」や「随時募集される特別展・企画展のスタッフ」などもあります。