2019年9月10日(火)午前の「名古屋市科学館の来館日記」です。理工館5階「物質・エネルギーのせかい」、生命館5階「生命のひみつ」の様子をリポートします。
天気と来館時間
天気は、「晴れ」で、来館時間は9時30分から12時です。
館内の様子
本日のプラネタリウムは、1,4回目が学習投影、2,3,5回目が一般投影、6回目は休演となっていました。9月のプラネタリウムのテーマは、一般投影が「月着陸から半世紀」、ファミリーアワーは「飛び出せ!星のせかいへ」です。
夏休み明けの平日の午前中とあって、館内は子どもずれの家族が中心で、一般の入館者は少なかったです。
平日の午前中なので、理工館5階で人気の「極寒ラボ」の整理券の配布はすぐに終了しませんが、「極寒ラボ」を体験をしたい方は、入館したらすぐに理工館5階で整理券をゲットしましょう。また、理工館4階の「放電ラボ」も平日ですので、整理券なしで体験できます。
生命館6階からは、理工館6階のプラネタリウムに行けない動線になっているので、生命館のエレベータ内に注意喚起する表示が追加されていて、大変わかりやすくなっています。
館外の様子
名古屋市科学館の「開門前に観覧券を購入する来館者が並ぶ場所」は決められていて、冬場は南門、夏場は北門です。昨年の11月6日(火)から冬場対応となっていましたが、6月4日(火)から夏場対応となり、開門時間前に並ぶ場所が北門となっていますので注意してください。
来館者の健康を考えて、冬の寒い時期は北風がさえぎられる南門から並び、夏の暑い時期は熱中症を考慮して比較的涼しい北門から並ぶようになっています。
平日の午前中なので、開館前の9時頃に北門で開館を待つ方は2人ほどでした。
展示品変更情報
理工館6階の「話題の科学」ゾーンの展示は、「原子周期表150周年」と「アポロ11号」でしたが、「アポロ11号」は9月5日から「質感認知」に更新されました。
今年は、アメリカの「アポロ11号」が月に着陸してから50年になりますので、生命館地下2階のサイエンスホールで「アポロ11号の月着陸」の映画が上映されていましたが、9月からサイエンスホールの改修工事が始まるので、8月30日からは天文館5階で毎時00分と30分に上映されています。
「地下に挑む」ゾーンでは、「ボーリングコアステーション」という展示品の中央に、新しいボーリングコアが展示され、華やかになりました。
名古屋市科学館の生命館5階「生命のひみつ」の「バイオギャラリー」ですが、「愛知県の森林で、120年ぶりの、ササの一斉開花」についての展示が更新され、「ホタルの光の最新研究」の展示になっています。
名古屋市科学館の生命館2階「地球のすがた」の「発見処」ゾーンに「カオリン」という展示品が増えています。「カオリン」は、カオリナイトという鉱物を含む粘土で、瀬戸物の原料になります。
名古屋市科学館の天文館5階には、「デジスター」という、デジタル式プラネタリウムの展示品がお目見えしています。
小惑星探査機「はやぶさ2」が「リュウグウ」に接近し、小型探査ロボット「ミネルバⅠ・Ⅱ」と「MASCOT」の投下に成功しましたが、その内容についても、小惑星「イトカワ」の展示品のそばに紹介されています。さらに、天文館5階の入り口近くには、小惑星探査機「はやぶさ2」のこれまでの成果や小惑星「リュウグウ」の詳細についても紹介されています。
また、小牧市の民家に落下して、「小牧隕石」と命名された「こぶし大の隕石」と「隕石が落下した民家の模型」「隕石落下によって破損した屋根の一部(寄贈品)」も展示されているので隕石に興味のある方は是非ご覧ください。
名古屋市科学館の生命館4階「人体のしくみ」は、数年かけて「人体のふしぎ」というテーマで展示更新をしています。
平成29年度の展示更新で、新しい展示品の「内臓パズル」や「骨パズル」、「筋肉を動かしてみよう」などがお目見えしましたが、いよいよ平成30年度の展示更新が終了し、新しい展示品が3月26日から公開されました。
新しい展示品は、脳や神経系について体験的に学べる「ミクロの文字を書いてみよう」「自分の触覚を試してみよう」「自分の反応速度を調べてみよう」、生命のふしぎや大切さについて考える「受精から出産まで」の4点です。自分自身のからだを使ったり、ヒトのからだについてかんがえることができる展示となっていますのでぜひご覧ください。
屋外展示品のB6型蒸気機関車ですが、修復調査のため大阪の工場に搬入されています。「B6蒸気機関車」をどのように展示・活用していくかの検討会議も始まったようです。
理工館地下2階のイベントホールでは、9月21日(土)から29(日)まで、企画展「国際周期表年2019特別展」が開催予定となっています。
イベント情報
企画展「国際周期表年2019特別展」
名古屋市科学館で開催される秋の企画展は「国際周期表年2019特別展」です。
2019年は、1869年にメンデレーエフが周期表を発見して150年目に当たります。これを記念してユネスコが2019年を国際周期表年と制定し、各国で周期表に関するさまざまなイベントが開催されています。日本でも日本化学会、国際周期表年実行委員会を中心に講演会などが開催されていますが、その目玉企画として周期表に親しむ「国際周期表年2019特別展」が企画されました。この展覧会は全国12か所を巡回し、東海地方では名古屋市科学館のみで開催されます。
「国際周期表年2019特別展」では、周期表の起こりから現在までの発展、生活と元素との関係、化学者の活躍と日本の研究成果などを楽しみながら理解できるようにした、日本人周期表作家の最新でユニークな周期表や、触れて楽しむことができる体験型の装置も多数展示されます。また、名古屋市科学館会場独自の企画として、実験教室も実施されますので、「周期表」に興味のある方は必見です。
「国際周期表年2019特別展」の開催期間は9月21日(土)から29(日)まで、開催場所は名古屋市科学館の理工館・地下2階イベントホールロビーです。入場は無料(高校生以上は名古屋市科学館の展示室観覧料が必要)となっていますので是非ご覧ください。